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「ただの石」を「宝物」にするプロダクト。

いしころぽかぽか堂・秋映灯さんが語る石への思い<第二話>

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いつもtukifuneのアイテムをご愛用いただきありがとうございます。現在、石を愛する小学生・秋映灯さんと「石を用いたプロダクト」を製作中です。それに伴い秋映さんにインタビューを実施しました。

 

後編となる今回は、秋映さんの石への思いを掘り下げつつ、共同プロジェクトについてお話を伺っていきます。

 

※前編はこちら

 

秋映灯さんのプロフィール

星がきれいな場所で暮らしています。石を愛でたり楽しんだりする「いしころぽかぽか堂」の店主。好きな食べ物は林檎です。

 

世界に一つしかないもの

tukifune: 秋映さん、よろしくお願いします。お話を聞いていてふと思ったのですが、石は、ずっとそばにいてくれるのもいいですよね。腐ったりしないし⋯⋯。

 

秋映さん:そうですね。 大切に保管していれば壊れたりしませんし、いなくなったりもしません。

 

ガラスだと割れちゃうし、木だと虫に食べられたりするけど、石はとっても丈夫です。でも、水に濡れたり風に吹かれたりして、少しずつ形が変わっていく。「同じ石」なのにちょっとずつ変化していくところも愛おしいです。

 

tukifune:秋映さんのそういう感性が好きです。愛しいといえば、 秋映さんは尖った石よりも丸い石が好きだよね。

 

秋映さん: 丸い石は持っても怖くないし、友達みたいな感じがします。尖っている石は⋯⋯襲ってきそうな感じがしてちょっと怖いです(笑)。

 

tukifune:そんな秋映さんのお気に入りの石はどれですか?


秋映さん:この「ちあ吉」ですね! これは大のお気に入りで、お店の看板にも登場してもらっています。ずっと大切にしていきたいです。

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tukifune:ちあ吉は本当にかわいいよねえ。

 

秋映さん:もともと好きでしたが、目を入れたらさらに愛着が増しました。

 

tukifune:うんうん。やっぱり一番のお気に入り?

 

秋映さん:一番かと聞かれるとはっきりとは言えないです。どの石も世界に一つしかありませんから。うーん、でもちあ吉は特別ですね!

 

 

「第二の人生」

 

tukifune:秋映さんは「いしころぽかぽか堂」という石を愛でたり楽しむお店をやっていますが、店名がとってもいいですよね。すごくかわいい。どうやって決めたんですか?


秋映さん:ありがとうございます! 石には冷たいというイメージがありますが、実は愛着を持って触っていると心がぽかぽかしてくるんです。ただ石を扱っているだけじゃなくて、石を通じて心を温めてほしいという思いを込めて店名を決めました。

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tukifune:ほんとうにいい店名だと思います。「いしころぽかぽか堂」の店主として、地元のイベントに参加していましたね。お店をやっていて一番よかったことはなんですか?

 

秋映さん:石をますます好きになれたことです。子どもも大人も年齢関係なく、石たちをキラキラした目で見ていました。そういう人たちと話しているうちに、前より愛おしく感じられるようになったんです。

 

石を通じてたくさんの人と知り合えたのも嬉しかったです。実は最初の

お客さんがtukifuneさんだったんです!

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tukifune:そうそう。私がたまたまお店に立ち寄ったのが出会いでしたね。石に絵を描くワークショップを開いていましたが、秋映さんの接客やアドバイスが素晴らしくて……。感動しました。

 

秋映さん:私は石に絵を描くのが好きで、他の人にも体験してほしいと思って、ワークショップを企画したんです。

 

単純に楽しいというのもありますが、絵を描くことによって、その石の「第二の人生」が始まるような気がするんです。生まれてから何億年も経った石が、今日から新しく生まれ変わる。その瞬間に立ち会えるのがなによりも楽しいんです。

 

tukifune:石の第二の人生……。そこまで深く考えていたんですね。さて、今回一緒に作ったプロダクトは、石に穴を開けます。絵を描くよりも大きな変化がありますが、そこに抵抗はありませんでしたか?

 

秋映さん:ぜんぜんなかったです! 穴を開けることで新たな魅力が生まれるのならば、それってすごくいいことだと思います。

 

tukifune:普通、石に穴を開けるのは勇気がいるけど、秋映さんはそれを「新しい人生の始まり」と捉えたんだね。

 

秋映さん:こういうふうに感じるのは、お母さんが金継ぎをしている影響もあるかもしれません。金継ぎを知ったとき、お皿を修復したり加工することで、新しい美しさが生まれるんだなと気づいたんです 。

 

もともとは自然のものだから

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tukifune:今回、秋映さんと一緒に「tomoshi」をつくりました。真鍮のプレートにバーを付け、そこに穴を開けた石を通して重しに。トップにプレートをはめ込むというプロダクトで、バーには自由にビーズなどを組み合わせられます。こちらはアクセサリースタンドです。完成したプロダクトを見た時、どう思いましたか?

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秋映さん:すっごく新しいなと思いました! 今まで見たことがない石の表情を知れた気がして嬉しかったです。先ほどの話に繋がりますが、石が「0歳」に戻ったような感じがして、なんだか新鮮です。

 

tukifune:そう言ってもらえて嬉しいな。ビーズや木の球など組み合わせを楽しめるのが「tomoshi」の特徴です。これは秋映さんの「お客さんに石を自由にカスタマイズしてほしい」という姿勢からヒントを得たんです。

 

いろいろな素材が組み合わさるから、試作品ができる前は「うまく馴染むかな?」と思ったけど、想像以上にしっくりきました。

 

秋映さん:そうですね。石と金属と木、それぞれまったく違う素材ですが、組み合わせてみるとぴったり調和します。もともとは自然のものだから、すごく相性がいいのだと思います。



 

tukifune:なるほど……。ひとつ質問なのですが、飾るときのポイントはありますか?

 

秋映さん:好きなように飾るのが一番ですね! うーん、アドバイスがあるとすれば、石の表情が一番きれいに見える角度を探すのが重要だと思います。

 

そうやって工夫するうちに、持っている石がだんだん特別に感じられるようになる。――このプロダクトは、「ただの石」を、「宝物」にしてくれる装置だと思います。

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tukifune:今日はありがとうございました。初めてのインタビューで緊張したと思います。話を聞いていて、秋映さんの最初のお客さんになれて本当によかったと、改めて思いました。

 

秋映さん:私もtukifuneさんに出会えて嬉しいです。これからもよろしくお願いします!

 

tukifune:いろいろとやっていきましょう。ところで秋映さんは来年が小学4年生で、10歳になるね。将来の夢とか目標とかってありますか?

 

秋映さん:あります! 友達とルームシェアしながら、会計事務所で働くことです。

 

tukifune:会計事務所!? すごく現実的だね(笑)。

 

秋映さん:会計士なら仕事に困らないなと思って……(笑)。それで、仕事が終わったあとはtukifuneさんと、他の石の企画を進めたりしたいです!

 

tukifune:ぜひぜひ! 秋映さんの「石のプロデュース」、これからも楽しみにしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。今回のインタビューで何度も感じたのが、秋映さんの石への愛情です。

一般的な感覚では、お気に入りの石に穴を開けるのはちょっと抵抗を感じそうです。しかし秋映さんは加工することを「石の第二の人生が始まる」と感じ、新しい魅力が生まれると話します。

そんな秋映さんと一緒につくった「tomoshi」は、ただ石を飾り立てるための道具ではありません。「石との距離」を縮め、そして友達になる方法を教えてくれるプロダクトです。

拾った石が、宝物に変わる。そんな喜びを、皆さんと共有できるのを楽しみにしています。

⚫︎秋映さんと共同開発した「tomoshi」のお披露目会を、代官山蔦屋書店さんにて開催します。秋映さんやtukifuneのお気に入りの石を使用したtomoshiを展示するほか、石やビーズを組み合わせた完成品を販売いたします。また、8月にはギャラリーの「〜(波ダッシュ)」にてtomoshiのオーダー会を行います。

 

・展示販売

・2026年5月28日~6月14日

​・代官山 蔦屋書店にて

・〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町17−5 代官山T-SITE 2号館

 

・オーダー会

2026年8月1日~8月16日(休業日あり)

​・〜(波ダッシュ)にて

・〒110-0001 東京都台東区谷中3丁目12−17 初音テラス 201

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